香港では9月26日(月)午前6時から、海外からの香港入境者のホテル隔離が廃止されました。ただし、香港入境後は3日間の医学的観察となります。医学的観察とは、自主的な検査、検温、そして検査会場に出向いてP C R検査を何度か受ける必要があります。ホテル隔離がなくなったことで今後は人の行き来が以前よりも随分と容易になり、航空業界や観光業界ではそれに伴う準備が着々と行われています。
ホテル隔離廃止が決まった当日には、早速香港の航空会社のウェブサイトにアクセスが集中したことでチケット購入が困難となったり、海外旅行に備えてイミグレーションでのパスポート延長手続きで並ぶ人の姿が以前にも増しているようです。航空需要の回復で、空港と市街地を結ぶ4路線のバスの全日運行も再開しています。最近香港を出国した人の写真も何度か見ましたが、早朝の出発ロビーは列ができているほど賑わっていました。
航空会社の動きでは、キャセイ航空が日本行きのフライトを再開、増便を行うことでニュースにも出ています。キャセイパシフィック航空は11月1日から、東京(羽田)へのフライトを再開(毎日)して、12月1日からは札幌への週4便のフライトを再開するようですよ。香港在住者にとってこれは大きな動きで、嬉しいニュースとなりました!この3年間は香港住民や出張者、旅行者にとっても長い長い期間でした。10月からは成田と大阪へのフライト数も増やす計画があるようです。キャセイ航空は、運営上のニーズを満たすためにグランドスタッフとカスタマーサービスを1,000人以上採用し、計4,000人以上の従業員の採用計画を実施中です。
そのような状況がある中、一方では航空券価格が高騰している状況もあります。例えば、ロンドン行きは以前の約3倍にまで高騰しています。例えばですが、10月初めの香港発ロサンゼルス行きビジネスクラスのフライトは通常の2倍以上の102,000ドル(約188万円)、10月3日ロンドン往復エコノミークラスは通常の3倍の25,600ドル(約47万円)となっているようです。(9月末の調査状況)日本もまもなく水際対策が緩和されるようですが、日本線がこのような高騰価格に跳ね上がらないことを祈るばかりです。
周りでも既に旧正月のフライト予約を入れている方、さらにその先のイースターホリデーのフライトを予約した方も知人の中で聞いています。皆さん既に香港から旅行へ行く気満々のようで、まるでコロナ禍以前のような雰囲気になってきているようです。香港ではどこへ行くにもマスクは法律で必須と決められて(運動時には外しても良い)はいるものの、少しでも良い方向に動き出したことで以前のような“香港から動きたくても動けない”状況から抜け出せたのは非常に喜ばしいことです。
人口密度の高い場所ですので、状況も注視しつつ今後もコロナ対策の緩和が引き続き行われていくことを願っています。